株式会社ファイブスターズ アカデミー
まずはお気軽に
お問い合わせください。
03-6812-9618
まずはお気軽に
お問い合わせください。
03-6812-9618
アマゾンは赤字でもないのに、なぜ日本国に1円も法人税を払っていないのでしょうか。
外資系企業は、設置した日本支店が利益を出せば法人税を払わなければいけませんが、アマゾン側は「日本にあるのは支店ではない。倉庫である」と主張しています。
ちょっと前までは、消費税さえも払っていませんでした。
グローバル展開する企業の納税回避策を侮ってはいけません。
でも、私が最も問題だと思っているのは、外資系ではなく日本の国内企業の方です。
かつて、法人税率が高かったときの企業行動を思い出してみましょう。
必要経費や損金が増えれば、その分利益が減りますので、結果として納めなければならない法人税も減るからです。
それでもまだ利益が残ってしまうときには、福利厚生のために社員を旅行に連れて行ったり、休憩室や食堂を建てたりした会社もありました。
ところが、法人税率が引き下げられると企業行動は一変します。
先行き不安から来る貯蓄行動というのは人も企業も一緒ですが、その背景には「法人税率が低いから」という意識が働いていたことも事実です。
その結果企業の内部留保の総額は、2016年度で406兆円にも達しています。
もう一つ、比較のための数字をご紹介します。
そのうち税収はたったの60兆円しかありません。
もし仮に企業の内部留保の半分、すなわち200兆円をペナルティーとして没収したとしたらどうでしょう。
国税だけ見れば、日本は正真正銘の「タックス・ヘイブン」になるのです。
もちろん、内部留保を没収するとなるとヒトラー並みの強権発動が必要となりますが・・・。
ただ、内部留保が今後も順調に増え続けるかどうかは定かではありません。
いかがですか?
企業が成長することよりもとにかく少しでも蓄えを増やそうと、必死でお金の入った瓶を抱えている“守銭奴”の姿が見えてきませんか。
内部留保をどんどん増やしていくことは、一見企業の安全性を高めているように見えますが、客観的に見ると延命装置を充実させているにすぎません。
必要なのは、競争に勝てるだけの絶え間ない技術革新です。
しかし、バブルが弾けデフレが進行し始める辺りから、その勢いは一気にしぼんでいきます。
そしてIT革命が始まると、日本の技術力は見る影もなくなります。
基本のOSはウィンドウズかマック、検索エンジンはグーグル、スマホはアイフォン、そのスマホで利用する買い物サイトはアマゾン。
SNSのフェイスブック、インスタグラム、ツィッター、ライン。
日本発のものなど何一つないではありませんか。
次回は、日本がもう一度「技術立国」として復活するための名案をお話ししましょう。
初めての方へ|研修を探す|講師紹介|よくある質問|会社案内|お知らせ|お問い合わせ|サイトのご利用について|個人情報保護方針
© FiveStars Academy Co., Ltd. All right reserved.