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5☆s 講師ブログ

明日の新聞に

ひっきりなしに報道される企業不祥事。
でも、明らかに違法なものは論外としても、実際のビジネスの場面では判断に迷うようなグレーゾーンのケースが結構あります。

マスメディアに報道されてから、したり顔で正論を振りかざすことは誰でもできます。
しかし、企業に課せられた至上命題は利益を上げることであり、道徳論を正しく解釈することではありません。

日々直面する問題のすべてが、「正」と「誤」のどちらかにきれいに分類できる訳ではないだけに、
「違法ではないのだからこの程度は許されるのではないか」
という甘い判断を下してしまう場面も無きにしもあらず。

問題は、グレーゾーンなのです。

これが悩みの種なのです。
結果論は誰でも言えます。
このグレーゾーンに対する正しい判断基準というものはないのでしょうか?

『最弱と最強の分岐点』(2016年6月)で 紹介した、「アメリカ海軍史上最高の艦」と称えられたペンフォルドの艦長マイケル・アブラショフも、あえて軍の規則に違反するような例外措置を取った事が何度かありました。

しかしそれは、判断に迷った時に頼る、彼なりの「絶対的な基準」に照らし合わせての決定でした。

その基準とはこうです。

「もし、このことが明日の『ワシントン・ポスト』の一面に載って全米中に知られることになったら、
それを誇りに思うだろうか?
それとも、恥ずべきことだと思うだろうか?」

目標を達成することは重要です。

しかし、その目標にたどり着く手段もまた、極めて重要なのです。

明日の新聞の一面に記事が載ったと想定してみてください。

その時、堂々としていられる自信がないのであれば、それは「ノー」です。
ましてやこの時代、たとえ新聞に載らなかったとしてもSNSですぐに表沙汰になってしまうのですから。

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