株式会社ファイブスターズ アカデミー
まずはお気軽に
お問い合わせください。
03-6812-9618
まずはお気軽に
お問い合わせください。
03-6812-9618
あなたがもし起業するとしたら、どんな社名をつけますか?
私なら考えに考え抜いて、最高にカッコいい名前をつけます。
シアトルの、小さなコーヒー豆の焙煎業者に過ぎなかったスターバックスが、大きな飛躍のチャンスを手に入れたのは1984年のこと。
長い歴史と高いブランドイメージを持ち、焙煎業者たちの憧れの的だったピーツ社。
その時売りに出された「スターバックス」という名前を購入したのが、
この会社からスピンオフする形でカフェを経営していた現在のCEO、ハワード・シュルツでした。
彼もまた、自分が創業した「イル・ジョルナ-レ」というブランドを惜しげもなく捨て去ったのでした。
シュルツが会社名も店舗名もすべて「スターバックス」に統一したところから、このカフェの成功物語が始まります。
誰でも創業時の社名や商品名には強い思い入れがあるもの。
でも、会社のさらなる発展のためには、よりブランド力の強い名前の方を選択するべきでしょう。
ウィスキーの世界でも、その勇気ある決断をした男がいました。
給料が安く退屈な仕事に飽き飽きしていた少年は、いつの日かロンドンで商売することを夢見ます。
当時のヴィクトリア朝のイギリスでは、癖の強いモルト・ウィスキーというのはごく一部のロンドンっ子たちの嗜好品に過ぎませんでした。
そこでブキャナンは、初心者や若者でも抵抗なく飲める、口当たりの良いブレンデッド・ウィスキーを模索します。
5年の歳月を費やして完成した作品は、『ダルウィニー』、『グレンダラン』、『クライヌリッシュ』をキーモルトに、
『コンバルモア』や『アバフェルディ』など35種類のモルトとグレーンウィスキーをブレンドした逸品でした。
もともと穏やかな味わいのモルトばかりですので、その飲みやすさは格別。
自分の名前を冠して『ブキャナンズ・ブレンド』と命名したことからも、並々ならぬ自信のほどが窺えます。
それに加えて、デザインが素晴らしかったのです。
このお洒落なボトルは酒屋の陳列棚ではなく、ホテルのバーやミュージックホールに置かれることを狙ってデザインされたものです。
やがて、ハウス・オブ・コモンズ(英国下院議院)の指定銘柄に選定されると、その知名度は一気に高まります。
ところが、ひとつだけ困ったことが起きました。
でもブキャナンは、これをチャンスと捉えます。
それだけではありません。
黒のスコティッシュ・テリアと、白のウェストハイランド・ホワイト・テリアは、それぞれスコットランドを代表する小犬です。
これが決定打となります。
その功績が認められ、ブキャナンはウーラヴィントン卿という貴族に叙せられます。
ビジネスにおける重要なマーケティング戦略のひとつに、ブランドをどう確立するかというテーマがあります。
社名や商品名にどんなに強い思い入れがあろうとも、
それを親しみの持てるブランドとして受け入れるかどうかは、そもそもユーザー・サイドが決めること。
ところで、発売当初『ブラック&ホワイト』の愛称を広く知らしめることができたのは、
ボトルのデザインもさることながら、その秀逸なコピーのお陰でもありました。
“Day is grey the night is Black & White”
どうです?
初めての方へ|研修を探す|講師紹介|よくある質問|会社案内|お知らせ|お問い合わせ|サイトのご利用について|個人情報保護方針
© FiveStars Academy Co., Ltd. All right reserved.