株式会社ファイブスターズ アカデミー
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ところが、伝染しているのは口癖だけでなく、行動もまた伝染しているという、
ジョン・バーグの衝撃の論文が発表されたのは1996年のことでした。
実験の概要はこうです。
このとき被験者たちはA、B、Cの3つのグループに分けられているのですが、
それぞれのグループが作業する単語の中にちょっとした仕掛けがしてあります。
Aグループには、「妨害」、「ぶっきらぼう」、「鉄面皮」といった「無礼」を連想させる単語が含まれています。
さて、30問やり終えたところで、いよいよ本当の実験のスタートです。
ところがいざ部屋に行ってみると、日当をくれるはずの担当者が別の人と熱心に話し込んでいるではありませんか。
このとき、被験者はどのくらいの時間待つことができるか、というのがこの実験の本当の狙いです。
さて、結果はどうなったでしょう。
「丁寧」な言葉に晒されたBグループは、割り込むのは失礼だという潜在意識が働いたため9.3分と長くなりました。
問題は「無礼」な言葉を目にしたAグループです。
最後までじっと待っていた人は、わずか35%しかいませんでした。
「無礼」な言葉に晒されていた彼らは、二人の会話を妨害するのにさほど躊躇しなかったということです。
この、言葉が行動に及ぼす影響を調べた、バーグの実験がもう一つあります。
その後、被験者は廊下を歩いてエレベーターまで行くのですが、どのくらい時間がかかるか実験前と比較したのです。
言葉が私たちの潜在意識に与える影響は、思った以上に大きいようです。
ところが、この実験から分かったことは、上司の口癖など職場でよく使われている言葉が、
潜在意識を通じて行動そのものに影響を及ぼす可能性があるということです。
でも、逆の考え方もできます。
明日から、ちょっと言葉遣いに気を付けてみませんか?
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