株式会社ファイブスターズ アカデミー
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昨年の12月に『課長の悩み』というプログを書きましたが、
その元ネタである産能大の課長意識調査について、最新版(2015年調査)の速報がアップされました。
朗報がありました。
プレイヤーの仕事の割合は20%~40%くらいという課長がもっとも多く、全体の3割を占めます。
ところで今回のアンケートでは、3年前と比べて職場がどう変化しているかについても質問しています。
仕事とプレッシャーは増えるばかりなのに、人は減らされるばかり。
これは、日本中のほとんどの職場が実感していることではないでしょうか。
これらから、とにかく目が回るほど忙しい職場の状況が浮き彫りになってきます。
その結果、第4位の「職場の人間関係が希薄化している」(25%)事態となり、殺伐とした雰囲気さえ窺えます。
これからまた3年経ったら、アンケートは一体どうなっているでしょう。
そして、その傾向の行く末が垣間見えています。
課長は悩んでいます。
しかも「仕事の相談相手がいない」(50%)ため、課長は孤独です。
私は常々思うのですが、日本の会社の屋台骨を支えているのは課長クラスではないでしょうか。
その課長という舵が、ずいぶんと磨り減ってしまっているような気がしてなりません。
エンジンの一部に不具合があると出力は落ちます。
舵もエンジンも・・・
疲れるはずです。
磨耗するはずです。
「イキイキと働いている」と答えた課長は6割しかいませんでした。
いつからこんな事になってしまったのでしょう。
私が入社した頃の課長は、午前中はコーヒーを飲みながら新聞を読んでいました。
そして午後になると部下達に矢継ぎ早に指示を与え、定時を少し回った頃にはもう飲みに行っていました。
でも、一概にそうとも言えないのです。
時にはその飲みの席に呼ばれて、他部署の課長のご高説をかしこまって聞くこともありました。
昔の課長は、目の前の手仕事は部下に任せきりで、自分はもっと高いところから全体を見渡して仕事をしていました。
もちろんその中には、部下育成も含まれています。
このような「鳥の目」を養っておくことが、やがて部長に昇格したときにモノをいうのです。
それに比べて今の課長はどうでしょう。
しかし、はたして部下はそれをありがたく思っているでしょうか。
部下のホンネはこうです。
そうです。
ではなぜ、課長はそれに取り組もうとしないのでしょうか。
その方が楽だからです!
誰だって、昨日やっていた仕事を今日も引き続きやることの方が気が楽です。
一方、「鳥の目」仕事は大変です。
こんな面倒な仕事より、答えが明確な目先の実務に専念したほうが楽に決まってます。
そう考えると、昔の課長の方が厳しい立場にあったのではないでしょうか。
昔の課長は頭が疲れました。
今の課長は肉体が疲れます。
しかし、それでも6割近い課長は、「部長以上に出世したい」と前向きに答えています。
でもそうなるためには、「鳥の目」仕事をこなせることが必須条件であることを知っておく必要があります。
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