株式会社ファイブスターズ アカデミー
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(今回は、予告とは違う内容です。ご了承ください)
2020年の東京オリンピックの誘致が決まった要因は、
日本中が歓喜に沸く前日、私はたまたま馬場康夫氏の本を見つけ買いました。
当時、デイズニーランドの誘致には三井グループだけではなく、三菱も手を挙げていたそうです。
それを逆転するべく、帝国ホテルの一室でウォルト・ディズニーの幹部一行を前にそのプレゼンは始まりました。
冒頭、ウォルト・ディズニーのドン・テータム会長があいさつします。
それを聞いた堀が、何を思ったか、突然シナリオにない行動に打って出ます。
通訳のマイクを奪い取るや否や、身振り手振りを交え早口の日本語でまくしたてたのです。
慌てた通訳は英語で続きましたが、なにせマイクを奪われているため肉声です。
ほどなく、テータムが立ち上がって叫びます。
彼は堀の発言を制して立ち上がり
「我々はとんだ間違いをしていたようだ」と続けました。
三井側は凍りつきました。
テータムは重々しくこう言った後しばし沈黙します。
辺りは水を打ったような静けさに包まれました。
やがてテータムは芝居がかった口調で、
三井が、先行する三菱をついに捉え、そして追い抜いた瞬間でした。
プレゼンというのは、まさにプレゼンターの「熱意」が伝わるかどうかが勝負です。
理屈の説明に終始していたのでは、人の心を動かすことはできません。
ちなみに堀の声は、現在ホーンテッドマンションの
「部屋が伸びているのか、それとも諸君が縮んでいるのか」
という名調子で聞くことができるそうです。
それだけの美声だったことも、勝因のひとつと言えるでしょう。
(予告していた論理バズルは、次回必ず)
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