株式会社ファイブスターズ アカデミー
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昼ごはんを食べに行って、他の人がみんな同じメニューを頼んだりすると、
あなたもつられて同じものを注文していませんか?
このような同調は、昼ごはん程度なら問題ないのですが、
なんと、明らかに間違っていることまで他人に合わせてしまう傾向があるのです。
2枚の紙を用意し、1枚目には3本の、明らかに長さの違う直線を描きます。
もう1枚の紙には、3本のうちのどれかと同じ長さの直線を描きます。
さて、ここからが実験です。
2枚の紙を同時に見せて、3本の直線のうち、もう1枚の紙に書かれている直線と
同じ長さの直線はどれかと聞くのです。
明らかに長さが違うので、通常では誤った回答をする率は0.7%でした。
ところが、8人のメンバーになると面白いことが起こります。
と言っても、そのうち7人はサクラです。
このサクラの7人が、長さの違う直線を指さして、これが同じ長さだと答えます。
すると、最後の一人も、賛同してしまうのです。
なんと誤答率は37%にまで跳ね上がったそうです。
この実験は繰り返し行われましたが、面白いことが分かってきました。
まず、サクラの数は7人でも、2人でも関係ありませんでした。
とにかく私たちは、人と違う意見を言うことは、本質的にイヤなのです。
また、サクラの中に、正解を言う人が一人でもいると、誤答率はぐっと下がります。
一人でも味方がいると、正しいことを堂々と主張できるようになるのです。
この実験が最初に行われてから、50年が過ぎました。
今や、fMRIによって、その時の脳の活動までわかるようになりました。
その結果は驚くべきものでした。
なんと、予想に反して、意識的にウソをつくことに関係している
前頭前野の活性が非常に低かったのです。
つまり、意識してウソをついていたのではなく、本当に正しいと思っていたということです!
人は無意識のうちに、多数意見に従っているのです。
そうです。
明らかに間違っているのに、本人は間違っているとは露ほども思っていない !
ですので、会議であなたの企画を通そうと思ったら、まずは最低でも2人の人間に根回しして、
最初に賛成意見を言ってもらうようにすることです。
明らかに「出来の悪い」企画でも、承認される確率はぐっと高くなります。
ただ、そんな会社って、長く勤めるにはちょっと心配ではありますが・・・
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