株式会社ファイブスターズ アカデミー

あなたの所属に新人が配属されました。
一緒に仕事をし始めたのですが、「打てば響く」という感じではなくて、ちょっと頼りない気もします。
ウーン、これはどうやって育てていけばいいものか？

今回は、時節柄いかにもありそうな問題について考えてみましょう。

さて、 答えはズバリ、「期待している」というメッセージを発信し続けることです。
これはピグマリオン効果と言って、心理学では結構名の知れた理論です。

ある小学校で、権威ある学者が名簿を見ながら、何の根拠もなしに
「この子は天才だ」、「この子は絶対に伸びる」などと、ランダムに担任の先生に吹き込みます。

すると不思議なことに、一年後に本当にその子たちの成績が驚くほど伸びたのです。
これが「ピグマリオン効果」です。

調べてみたら、原因は担任の先生の接する態度にありました。
彼らは、権威ある学者の言葉を信じていたため、知らず知らずのうちに期待感いっぱいで接していたのです。

もともと人の潜在能力には、そんなに差はないのです。
ただ、それが顕在化するかどうかは、ちょっとしたことがきっかけなのです。
なお、この効果は、なんとネズミにも認められるという実験報告もあります。

どうですか？
新人君が伸びるか否かは、あなたが期待して接するかどうかです。
ぜひやってみましょう。

えっ？
自分が新人のときも、期待感いっぱいで育ててほしかったって？

大丈夫！
まずは、自分で自分に期待することです。
「私はできる！私ならやれる！」と念仏のように唱えてみましょう。

ちなみに、ピグマリオンとはギリシャ神話に登場するピュグマリオン王に由来しています。
この王は、女性の彫像に熱烈な恋をしてしまいます。

そして、その彫像が現実の人間になれば、と強く願い続けた結果、
ついにその彫像は人間になってしまったのです。

なりたい自分になるためには、まず、必ずなれると信じることです。