株式会社ファイブスターズ アカデミー
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前回、信用創造について、銀行の貸出モデルをもとに解説しました。
今回は、そもそも銀行業がどのようにして始まったかについて、
その経緯をご説明しましょう。
銀行の前身となったのは、ヨーロッパの「金(きん)細工職人」です。
金細工の職人のところには、泥棒から金(きん)を守るため、立派な金庫がありました。
これから先は混乱を避けるため、「金」と表記した場合は金属の「きん」を指し、
お金については「現金」と表記することとします。
では、お話に戻りましょう。
金細工職人の家には立派な金庫がありましたが、一般の人は金庫など持っていません。
そこで、金を持っている人は心配なので、金細工職人のところに行き、
その立派な金庫で、一緒に金を保管してもらえないか依頼したのです。
当然、あとで引き出す時のために、預かり証も発行してもらいます。
そのうちに、金細工職人はあることに気づきます。
それは、いったん金を預けた人は、なかなか引き出しに来ないということです。
そこで、職人は、貴重な金を金庫内に眠らせておくのはもったいないと思い始めます。
なぜなら、事業を起こしたい人に金を貸し出せば、
その人は、金を担保にして、資産家から現金を借りることもできるからです。
そして、事業を起こしたい人に金を貸し出して、後で利子をつけて返してもらうビジネスを始めました。
これは、預かった他人の財産が、自動的に利息を生んでくれるというおいしいビジネスです。
一方で、金細工職人に金を預けた人も、別のビジネスを考えます。
それは、金の預かり証を使って金儲けができないかということです。
金の預かり証というのは、それだけの資産があるという証明書に他なりません。
ということは、現金を持っている人に、預かり証を担保として差し出せば、
ひきかえに現金を借りることができるのです。
そこで、事業を起こしたいという人に、金の預かり証を貸し出すビジネスが流行しました。
預かり証という紙切れが、自動的に利息を生んでくれるのです。
かくして、この国の保有する金の総量よりも、はるかに多くの信用が作り出されることとなったのです。
これが信用創造の始まりであり、同時に銀行業の始まりなのです。
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