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5☆s 講師ブログ

日銀が株を買う?

前回、お金を借りようとしない企業や、 貸出に応じない市中銀行の姿勢が問題なのではなく、
やはり日銀に責任があると言いました。
今回はこの理由を述べます。

まず問題を整理しましょう。
そもそもは、市中銀行のブタ積みが問題でした。
これを少なくすることを考えればいいわけです。

銀行が有効に資金を活用しようとする際、企業への貸し出しだけが活用手段ではありません。
現に、今はかなりの部分が国債の購入に回されています。
だから、日本国債がチョー高値になっているわけです。

10月に日銀があらたなマネー供給のパイプを作ったのは、
資金が国債購入ではなく、企業貸出に向かってほしいという狙いがあるからです。

そこで、こう考えてみてはどうでしょう。
もし日本の株式市場が活性化して、日経平均がどんどん上がれば・・・・

株が値上がりすれば、国債の価格は下落しますので、
当然銀行は、国債ではなく株を買い始めるでしょう。
そうすればブタ積みは少なくなるはずです。

そうです。
まずは、日銀が株を買って、日経平均を高値に誘導すればすべてはうまくいくのです。

現在日銀は、ETF(指数連動型上場投資信託)に関しては買い介入をしています。
ただ、買い介入するかどうかの判断基準は、前場でTOPIXが1%以上下落したときです。
これでは、ある程度の買い支えにはなったとしても、相場を積極的に押し上げる効果はありません。

日銀は、マーケットに対して1%というインフレ目標を宣言したのですから
あらゆる手段を使ってインフレを起こすべきではないでしょうか。
積極的に株式市場に介入して、株価を上昇させるというのは、とてもいい材料ではありませんか。

なのに、なぜやらないのでしょう?

一般にはこう言われています。

もし株価が下がると、日銀は大損することになる。
つまり日銀のバランスシートが毀損することになる。

中央銀行の信用が損なわれることは、日本国の信用が損なわれることである。
これは絶対に避けなければならない。

本当でしょうか。
私はふたつの理由から、この説は間違いであると考えます。
なぜ間違いなのかは次回。

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