株式会社ファイブスターズ アカデミー
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経済成長率には、実質成長率と名目成長率の2種類があります。
実質成長率というのは、それこそ産業構造だとか、企業の成長力とかに関係します。
ですので、金融経済学が頑張れる部分は限られてきます。
一方、名目成長率というのは、インフレ率を加味したものですので
これは金融経済学の守備範囲です。
日本政府が、名目成長率をいくらにするかという目標を立てた場合、
それが達成できるかどうかは、日銀がどの程度のマネタリーベースを供給するかにかかっています。
この関係を表したのがマッカラム・ルールです。
経済学を学んだ人なら誰でも知っているルールです。
再三紹介している安達氏の「円高の正体」に、名目成長率が2%および4%を目指した場合、
マネタリーベースの供給量がいくら必要だったのか、
そして現実はいくらだったかを示したグラフが掲載されています。
結論から言うと、2%の目標に対しても大きく下回っています。
これでは名目成長率がマイナスになってもおかしくありません。
マイナスということは、つまりデフレということです。
名目成長率をプラスに保つためには、デフレは絶対に避けなければなりません。
そのためには、ある程度のインフレにすることです。
インフレにするためには、マネタリーベースの供給が必要です。
これがマッカラム・ルールが研究された背景です。
しかし、現実にはこのルールから大きく逸脱した運営が行われています。
2012年2月に、日銀はついにインフレ目標を設定しました。
しかし、今まではマッカラム・ルールから逸脱した少ない貨幣供給量だったので、
この目標からかけ離れたインフレ率しか実現できませんでした。
次回はその検証をしてみましょう。
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