株式会社ファイブスターズ アカデミー
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前回、マネタリーベースのお話をしました。
実はこのマネタリーベースを増やせば、円安にすることができるのです。
現在は引退しましたが、ヘッジファンドと言えば知らない人がいないほど有名な
あのジョージ・ソロスが提唱したチャートがあります。
ソロスチャートと言って、日米のマネタリーベースの比率の動きと、
ドル/円レートの動きは連動するというものです。
たしかに一時期、これは魔法のように一致していました。
しかし、経済学者の間ではこのチャートはすこぶる評判が悪かったのです。
理由はカンタン。
マネタリーベースというたった一つの要因だけで決まるほど、
ドル/円レートの動きは単純ではないという主張でした。
日本に関していうと、2000年の初め頃までは、
学者たちがなんと言おうとぴったり一致していました。
私は、目の前の事実を一切認めようとせず、
もっと複雑な要因がいくつもあるはずだと言い張って、
現実を認めない学者たちの姿が かなり滑稽に見えて仕方ありませんでした。
学者の評価は別として、マーケットに携わる人々にとっては、
これはかなり有効なツールとして活用されていました。
そのメカニズムは証明されていなくとも、結果としてぴったり一致しているのですから・・・。
少なくとも自身を学者と自負しているのだったら、もし複雑な要因があるとするなら、
その要因の影響度合いを解明すべきです。
それこそが、学者のあるべき姿だと思います。
ちなみに医学の世界では、その薬が病気に効くことが経験値として実証されているならば、
メカニズムなんて関係ありません。
すぐに臨床の現場で使われます。
手術するとき、麻酔を打ちますよね。
実は、麻酔がどのようにして効くのか、そのメカニズムはいまだによくわかっていません。
しかし、メカニズムがわかっていないからと言って、手術の時に麻酔を使わない人はいません。
たとえメカニズムが解明されていなくても、現実に命が救われるならそれでいいという考え方です。
ところが、完璧に思えたソロスチャートは、2001年以降話題にさえのぼらなくなりました。
なぜならまったく一致しなくなったからです。
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