株式会社ファイブスターズ アカデミー
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今まで、このブログでは「日銀はインフレを実現することが重要」と書いてきましたが、
もっと正確に言いましょう。
「インフレを実現する」ことではなく「人々がこれからインフレになると予想する」ような
雰囲気を実現することです。
経済学的には、「予想インフレ率」という考え方があります。
ご説明しましょう。
経済学のテキストをひも解くと、予想インフレ率とは以下のように定義されています。
(予想インフレ率)=(普通国債の利回り)―(インフレ連動債の利回り)
まず、インフレ連動債の説明をしましょう。
普通国債というのは、利回りが決まっています。
ですので、満期(=償還)までの間に高いインフレ率になってしまうと、資産運用としては不利になります。
そこで、インフレになったら、その分多めにお返ししましょうというのがインフレ連動債です。
これはいいですよね。
インフレになっても安心です。
海外の中央銀行は、今後のとるべき金融政策を考えるときに、
この予想インフレ率を非常に重要な要素とみなしています。
なぜなら、中央銀行の最大の責任は、インフレ率を安定的に低く抑えることだからです。
そのため、マーケットが今後どの程度のインフレ率になると予想しているのかというのは、
最大の関心事だからです。
と言うよりも、中央銀行はマネタリーベースの操作など、
様々な金融政策を駆使してこの予想インフレ率に影響を及ぼそうとしているのです。
マネタリーベースの操作とは一体何かについては、後で解説します。
中央銀行の最大の使命である、インフ率を低く抑えることができるかどうかについては、
予想インフレ率をいくらに誘導できるかにかかっています。
ところが日本では、この予想インフ率を計算することさえ簡単ではありません。
なぜならインフレ連動債自体が発行されていないからです。
アメリカやイギリスに見習って、2004年から発行はされたのですが、
あまりにデフレがひどいためまったく人気がなく、
2009年には財務省が発行をやめてしまいました。
日本のデフレがいかに異常な事態か、お分かりいただけると思います。
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