株式会社ファイブスターズ アカデミー
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財政政策を決定するのは政治家ですが、金融政策を決定するのは中央銀行です。
今や、日本の景気の行方は日銀が握っているといっても過言ではありません。
2012年2月26日の「インフレで自殺する人はいない」というプログの、
フィリップス曲線のところでお話ししたように、
2~3%の適切なインフレ率は、景気を良くして失業率を低く抑えることができます。
だから世界中の中央銀行は、インフレ目標にコミットしているのです。
ところが、日銀は最後の最後までインフレ率にはコミットしませんでした。
そして、2012年2月に、ようやくコミットしたのですが、
その数値は、0%~2%と言いながらも、当面は1%を目途とするというものでした。
長きにわたるデフレ期間を考慮すると、1%という水準は低すぎると思うのは私だけでしょうか。
日本でもっとも優れた経済学者と私が信じている、岩田規久男氏は3%と言っています。
また、クルーグマンは5%でないと遅れは取り戻せないと主張しています。
ところで、メディアでは、1980年代末のバブルを、まるで悪の権化のように言う人がいますが、
これはまったくの間違いです。
バブルはいつの時代でも大なり小なり起こっていることで、珍しくも何ともありません。
ないにこしたことはありませんが、バブルは絶対にあってはならない悪ではありません。
もしバブルになったとしても、上手に収束すればいいだけの話です。
ただ、 80年代終わり頃の、日本の収束のさせ方は最悪のものでした。
バブルよりも、デフレが起こったことは、 経済学では後世に語り継がれるくらい稀な出来事です。
しかも、金本位制の頃ならいざ知らず、この現代日本で起こるなど、予想だにしないことです。
金本位制の時代は、保有する金に見合った分しか貨幣を発行できないので、
貨幣供給量(マネーサプライ)に上限があるため、デフレが起きやすいのです。
その上、そのデフレが20年もの長きにわたって継続しています。
これこそ、人類史上に残るほどの超異常な事態です。
絶対にあってはならないのは、バブルではなくデフレです。
火事(デフレ)で駆けつけた消防車が、放水すると洪水(インフレ)になると指をくわえてみている間に、
毎年3万人を超える自殺者を出すほどの大火事になってしまいました。
まさに史上空前の大惨事ですが、デフレは自然災害ではありません。
人災ですので、人の力で必ず収束することができます。
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