株式会社ファイブスターズ アカデミー
まずはお気軽に
お問い合わせください。
03-6812-9618
まずはお気軽に
お問い合わせください。
03-6812-9618
過去にも、円高局面で日銀は何回か円売り介入をしました。
ではそれは効果があったのでしょうか。
日銀は、円売りの市場介入をしても効果は限定的だと主張しています。
確かにその通りです。
瞬間的に円高をストップすることはできても、持続することは困難でした。
円売り介入は効果がないのでしょうか。
たしかに、日銀が円売り介入しただけでは効果は限られます。
為替市場に、新たな市場参加者がひとり増えただけですから。
問題はその後です。
マーケットに溢れた円を、そのまま放置するかどうかです。
放置されれば、マーケットに円がジャブジャブの状態になります。
当然、円の希少価値は薄れ、円安が進みます。
これが大切なのです。
中央銀行が、マーケットに円をジャブジャブに溢れかえらせる意思があるということを
市場参加者に明確に伝えることが大切なのです。
ところが日銀は、円売りの市場介入をした後に、このジャブジャブの円を回収していました。
どうやって回収するかと言うと、手持ちの国債をマーケットに売りに出して、
その代価として円を回収したのです。
昔、高校の授業で「売りオペ」って習った記憶はありませんか?
だから、為替市場に円売り介入したとしても、円が十分に供給された、
つまりマネーサプライが十分だったとは言えない状態だったのです。
これが、円売り介入が効果がなかった理由です。
かつて、イエール大学の浜田宏一氏が
「右手がしたことを左手が打ち消している」と指摘したのは、実に適切でわかりやすい表現でした。
当時、円売り介入資金の「不胎化」とか、「非不胎化」とか、難解な日本語が新聞に掲載されていたことを
覚えている方も多いと思います。
ではなぜ日銀はそうまでして、必死に円を回収していたのでしょう。
それは、大洪水(インフレ)を恐れていたからです。
素朴な貨幣数量説の、Mが増えるとPが上がるというあのメカニズムです。
初めての方へ|研修を探す|講師紹介|よくある質問|会社案内|お知らせ|お問い合わせ|サイトのご利用について|個人情報保護方針
© FiveStars Academy Co., Ltd. All right reserved.