株式会社ファイブスターズ アカデミー
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前回、チョー円高の謎を、小学校の算数で解き明かすと予告しました。
では早速はじめましょう。
あまりに簡単な計算ですので、電卓も要りません。
今、1ドル100円という為替水準だったと仮定します。
そして、日本でもアメリカでも、同じ品質のハンバーガーが同じ価格で売られていたとします。
では問題です。
日本でそのハンバーガーが100円のとき、アメリカではいくらでしょうか?
これはカンタン、1ドルですよね。
次にその後10年間、日本ではデフレが続き、アメリカではインフレが続いたとしましょう。
日本では毎年1%ずつ物価が下がり続けたとします。
ザックリ言って、100円の1%、すなわち1円ずつ値下がりします。
1円が10年間続きますので、10年後のハンバーガーの価格は90円となります。
(ザックリ言わずにキチンとべき乗計算すると、90.438円となります)
一方アメリカでは、毎年2%ずつ物価が上がり続けたとします。
ザックリ言って1ドルの2%、すなわち0.02ドルずつ値上がりします。
0.02ドルが10年間続きますので、10年後の価格は1.20ドルになっているはずです。
(ザックリ言わずにキチンとべき乗計算すると、1.219ドルとなります)
さあ、10年後のドル円レートを計算してみましょう。
1ドルあたり何円かを計算すればいいわけですから、90円/1.219ドル=75円となります。
(ザックリ言わずに正確に言うと74.190ドルです)
いかがですか?
今のドル円レートにかなり近い水準になりましたね。
別にこれはマジックでもなんでもなく、購買力平価という経済学ではごく初歩的な考え方です。
簡単に言うと、為替レートはその国の物価の影響を受けるということです。
いつもキッチリ連動するわけではありませんが、大まかな傾向としては連動しています。
これを真っ向から否定する経済学者はほとんどいません。
さて、計算の結果75円という、現在のレートに結構近い数字になってしまいました。
ということは、現在の為替レートはかなりマトモな水準で、チョー円高ではないのでしょうか。
違います!
冒頭話したように、1ドル70円などという為替レートは、日本経済にとってはあってはならない水準なのです。
ではなぜこの水準になってしまったのでしょうか。
ズバリ言うと、中央銀行がデフレを放置していたからです。
次回詳しくお話ししましょう。
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