株式会社ファイブスターズ アカデミー
まずはお気軽に
お問い合わせください。
03-6812-9618
まずはお気軽に
お問い合わせください。
03-6812-9618
前回、発行済み株式総数が1億株で、純資産は金庫に入っている100億だけという
会社があったと仮定しました。
そして、このとき株価は100円を割り込まないはずだと言いました。
これをわかりやすく解説しましょう。
今、仮に株価が100円を割り込んで、80円にまで値下がりしたとしましょう。
そして、ある投資家が、この会社の株の買い占めを企んでいるとしましょう。
ちなみに彼はこの会社を経営する気などなく、単なる財テクと考えています。
さて彼は、いったいいくらの資金があれば買い占められるでしょうか。
答えは簡単、80円×1億株=80億円ですよね。
そして80億円で手に入れた会社をすぐに解散します。
この会社はすでに彼のものですので、会社の資産は彼の個人資産と同じです。
というわけで、金庫にあった100億円が彼のものとなります。
いかがですか?
彼は80億の元手で、100億を手に入れたわけです。
でも皆さん、おかしいと思いませんか?
もし100円を割り込む事態が本当に起きるなら、「買い占め⇒会社解散」のブームが起きますよね。
そうです。
ですので、株価は理論的には100円を割り込まないはずだと、金融の教科書は教えているのです。
これを難しく言うと、「PBR(株価純資産倍率)は1を割り込まない」ということなのです。
しかし、実際にはどうでしょう。
なんと昨年は、日本の一部上場企業の平均は、1を割り込んでいました。
今年の2月に、日銀がインフレ率1%と大幅な金融緩和を発表して以降は、
株価が上昇基調となり、 ようやく1を超えることができました。
しかし 現在でも、日本を代表するような大手企業が、
1を大幅に割り込んでいるというケースはかなりたくさんあります。
ということは、どこかの国の資産家が、日本の大企業を片っ端から買い占めて
すぐに解散したら莫大な利益を手にできるのです。
まさに、『乗っ取れば大儲け』なのです。
日本の株式市場が、いかに異常な事態かお分かりいただけましたでしょうか。
初めての方へ|研修を探す|講師紹介|よくある質問|会社案内|お知らせ|お問い合わせ|サイトのご利用について|個人情報保護方針
© FiveStars Academy Co., Ltd. All right reserved.