株式会社ファイブスターズ アカデミー
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前回、「国債の取引価格と金利は逆の動きをする」と話しました。
つまり、取引価格が上がれば金利は下がり、
取引価格が下がれば金利は上がるということです。
簡単に説明しましょう。
まず金利というのは、実際には、国債がいくらで取引されたかという債券価格によって決まります。
このことを具体的な例をもとに、わかりやすく説明しましょう。
今、1年後に100万円償還される(つまり満期金が100万円の)ある国の国債があったとしましょう。
これをあなたは99万円で買いました。
細かい計算を省略してざっくり言うと、利息は1万円ですので金利は1%です。
ところが、今、その国が財政破たんするかもしれないというニュースが流れました。
あなたは慌ててこの国債を売りに出します。
もちろん売り値は99万円です。
しかし、その金額では買い手が現れません。
焦ったあなたは、売り値を98万円に下げました。
まだ現れません。
しかたなく、97万、96万とどんどん下げていって、
95万円でようやく売れました。
このとき、この国債を買った人が1年後に無事100万円を手にしたとすると、
利息は5万円ですので、ざっくりいうと金利は5%です。
(ざっくり言わずに細かく言うと、5÷95×100で5.26%です)
これがマーケットにおける金利決定のメカニズムです。
国債がいくらで取引されたかによって、金利が決まってくるのです。
前回、イタリアでは国の借金があまりに多いために
国債金利が7%まで上昇し、首相が退陣を余儀なくされたと話しました。
マスコミは、日本の借金はもはや膨大な金額にまで膨れ上がり、
一刻の猶予もないといっています。
これが本当だとすると、こんな借金大魔王の国の国債を買う人はいないはずです。
イタリアでは7%が首相退陣の目安となりましたが、一体日本では何%で取引されているのでしょう。
10%でしょうか、20%でしょうか。
もちろん日本の借金(GDPに占める借金の割合)は、イタリアをはるかに凌駕しています。
次回見てみましょう。
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