株式会社ファイブスターズ アカデミー
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新聞記事では、よく賛否両論が併記されます。
新聞社として公平性・中立性を保つ意味合いがあるのでしょうが、
果たして本当にそうでしょうか。
元新聞記者の松永和紀氏が、「もうダマされないための『科学』講義」(光文社)の中で
疑問を呈しています。
氏は、科学的な問題を扱う際に、記者の勉強不足が原因で
安易に両論併記を行っていると指摘しています。
私たちは両論が併記されていると、つい5対5くらいの割合だと思ってしまいます。
しかし、例えば遺伝子組み換え食品の安全性に関していうと、
現在の安全性やリスク管理に問題がないと考える科学者が99で、
問題ありと考えている科学者が1くらいだそうです。
いや、もっと言うと、999対1くらいかもしれないそうです。
私が思うに、科学的な話になると記者の知識が追いつかないために
両論併記のつもりで、科学的根拠に乏しい不安を煽るような
記事を書く傾向が強いような気がします。
以前、ある全国紙で、クローン技術に関する特集記事が組まれた際の見出しは
「怖いね、ヒトラー復活」でした。
こんな小学生並みの知識で、長年の研究を批評されてしまうとしたら
科学者はどんな気持ちになるでしょう。
新聞は、世論を誘導するだけのパワーをもったメディアです。
ですので記者には、猛勉強を期待したいものです。
でなければ、記事を書くべきではないと思います。
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