株式会社ファイブスターズ アカデミー
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昨年末、オウム真理教の関係者の裁判がすべて結審したと報道されました。
その日、ある新聞社のサイトに気になる記事が載っていました。
この新聞社は、地下鉄サリン事件の起きた年の正月、
富士の教団施設の近くでサリンが検出されたことをスクープしたのですが、
そのことについての記事でした。
曰く、「教団の報復も予想される中、勇気を持って記事にした」と
自画自賛する内容です。
私は、強い違和感を覚えました。
というのは、新聞記者は記事を書くとき、報復の有無を考慮に入れていることになります。
額面どおり受け取れば、かなりの確率で報復が予想されるときは、
記事にしないこともあるということになります。
これはどういうことでしょう。
私たちが毎日読んでいる新聞に書かれていることは、
記者が報復されることはないと判断した事案ばかりということでしょうか。
もちろんこの新聞社を責めるのは間違っています。
なぜなら、他の新聞社だってある程度サリン検出の事実は把握していたはずだからです。
そして、正月に報道されてから、その年の3月に地下鉄サリン事件が起こるまで
サリン検出を後追いすることもなく、ただただ静観しているだけでした。
まさにこの記事の言うとおり、報復を恐れていたのかもしれません。
ジャーナリストとは、どのような圧力を受けても真実を報道する使命を帯びている人だと思います。
今回のこの記事が浮き彫りにしたのは、新聞記者の多くはジャーナリストなどではなく、
マスコミという大企業に勤務する、単なるサラリーマンだという現実でした。
私にとってそれは、オウム真理教の事件以上に、背筋が寒くなる出来事でした。
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