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5☆s 講師ブログ

希少生物保護というけれど

近年、生物多様性の重要性が叫ばれて、絶滅寸前の希少生物を保護しようという運動が盛んです。
これも科学の目で検証してみましょう。

38億年前にバクテリアが発生してから、10数億年以上地球上にはバクテリアしか
いなかったといわれています。
10~7億年前くらいに多細胞生物が出現し、そこから生物の多様化が始まったようです。

そして、5億4500万年前のカンブリア紀に「カンブリア大爆発」と呼ばれるほど
大規模な生物の多様化がありました。

現在の生物の種は、そのカンブリア紀の7~8倍くらい多いのです。
もちろん地球の歴史上もっとも多い時代であることは間違いありません。

この多様な生物種は熱帯に多く存在します。
なぜかというと、氷河期でも氷河に覆われることがなかったからです。

現代は最終氷河期が終わってから、まだ1万数千年しか経っていません。
ということは、まだ温暖化の途上にあると考えられますので
温帯や亜熱帯では、どんどん生物種が増えている時期にあるといえます。

もちろん、希少生物の保護は大切なことです。
そのことを否定しているわけではありません。

工場の排煙や廃液などにより、周辺環境が汚染されて生物が絶滅するとしたら
その影響が住民にも及ぶ可能性があることは、過去の公害問題から学んだことです。

しかし、地球温暖化と希少生物の絶滅とを安易に関連づけるのはいかがなものかと思います。
特に、北極のシロクマが絶滅しそうだという人もいますが、
調査結果ではそのような傾向は出ていません。

生物の保護が大切だというなら、ムードに流されずもっと冷静に事実を受け止めたいものですね。

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