株式会社ファイブスターズ アカデミー
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2回にわたり、地球温暖化が農産物の収穫増につながるという話をしました。
今回は人口問題を考えてみます。
人口増加による食糧不足の問題は、古くから指摘されている問題です。
私が「成長の限界」を読んだ40年前には、世界の人口は40億人に満たない水準でした。
しかし、現在は70億人に迫るほどの勢いです。
こんなに人が増えたのに、食料問題が大きな問題になっていないのは
ひとえに品種改良などの農業の技術革新によって、農産物の収穫量が増えたからです。
しかし、いまから40年後には、世界人口は90億人に達するだろうと言われています。
この増加分を、農業の技術革新だけでまかなうのは難しいでしょう。
ただ食料問題を考える上で非常に重要なのは、
地球上の人々が等しく食料不足に陥るわけではないということです。
人口爆発が起こっているのは、先進国ではなく途上国です。
1950年に、先進国の人口は世界のおよそ1/3でしたが、
2005年には1/6にまで減少しています。
つまり、人口増加によって飢えるのは途上国です。
餓死者が出るのも、食料争いによって戦争や紛争が起こるのもすべて途上国です。
そもそも、地球温暖化防止のためにCO2の排出量規制を行うというのは、
発展途上国から見れば、先進国のエゴととられてもしようがない面があります。
先進国は、かつて石炭や石油を燃やしたいだけ燃やして、目覚しい工業発展を遂げて
豊かな生活を手に入れたのです。
それが今度は、地球全体が温暖化するという名目で、これから同じように工業発展で
豊かな生活を手に入れようとする、途上国の産業に規制をかけようとしているのです。
そして、食料不足により餓死者が出るのもその途上国なのです。
今後試されるのは、地球環境に対する私たちの愛がホンモノかということではなく、
途上国も含めた人類に対する私たちの博愛主義がホンモノかということなのです。
食料生産が増えて、人類の中の餓死者を少しでも減らせるのなら
私は地球温暖化に大賛成です。
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