株式会社ファイブスターズ アカデミー

ストレスが溜まるとげっそり痩せてしまう人がいる一方で、
いわゆるストレス食いで太ってしまう人もいますよね。
どちらが深刻なのでしょうか。

ハーバード大学のアヤニアン教授のグループは、２５７０人のアメノカ人に電話して、
身長・体重のほかに、職場でのストレス度合いや人間関係や家計の困難度についても
詳しく聞き出しました。

そして、それから９年後にまた身長・体重を調べ、９年前のストレス度合いが
その後の体重変化にどのような影響を与えたのかを調べました。

その際、３つのグループに分けて調べました。
①適正体重 （ＢＭＩ＝２２．８）
②過体重 　（　同　＝２７．１）
③肥満　　 （　同　＝３３．８）

ちなみに、ＢＭＩというのはダイエット経験者ならご存知のはず。
ボディ・マス・インデックスの略で、体重（ｋｇ）を身長（ｍ）の二乗で割ったものです。

まず、③の肥満の人ですが、ストレスの多い人ほど体重は増えていました。
反対にストレスが少ない人は減っていたのです。

次に②の過体重の人ですが、これは変化がありませんでした。

最後の①、適正体重の人は、肥満とまったく逆の結果が出ました。
つまり、ストレスが多いほど体重は減り、ストレスが少ないと体重は増えていたのです。

一口で言うとこうなります。
太った人はストレスでますます太り、痩せ気味の人は逆に痩せる。

今ダイエット中のみなさん、ストレスが大敵であることがおわかりいただけましたか。
ところが何と、もっと意外なことが体重に影響していたのです。
それは何かというと、友人の体重です。

詳しくは次回。

参考文献：辻一郎著「病気になりやすい性格」（朝日新書）