株式会社ファイブスターズ アカデミー
まずはお気軽に
お問い合わせください。
03-6812-9618
まずはお気軽に
お問い合わせください。
03-6812-9618
理屈ではうまく言えないけれど、なんとなく嫌な予感がすることってありますよね。
この「予感」っていうのは、科学的に根拠があるのでしょうか。
結論から言うと、よくわかっていません。
ただ、非科学的と切り捨ててしまうのも、ちょっと問題なんです。
今回ご紹介するのは、心理学では大変有名な「アイオワ・ギャンブリング課題」です。
今、あなたの目の前には、裏返しに伏せたカードの山が、4つあります。
左からA、B、C、Dとしましょう。
好きな山から1枚ずつカードを引いていきますが、どの山もほとんどは【当り】で、10枚に1枚の割合で【はずれ】があります。
AとBの山の場合、【当り】が出ると1万円もらえます。
【はずれ】だと12万5000円損します。
これは、痛いですよね。
CとDの山の場合、【当り】で5000円ゲット、【はずれ】で2万5000円の損。
こっちは、稼ぎは小さいけれど損はもっと小さい、いわゆる堅実プランなので有利ですよね。
さて、ゲームの手持ち資金として20万円渡されるのですが、初めからこの法則がわかっていたら、みんなCとDの山から引きますよね。
でも残念ながらこの法則は知らされていません。
だから、何十回もカードを引きながら、途中で気づくしかないのです。
みんな、最初の罰を受けるまでは、ウハウハ言ってAとBの山からばかり引いているのですが、罰を受けても20枚目くらいまではどの山が有利かは意識しないそうです。
勘が働き始めるのは50枚目くらいです。
この頃になると、なんとなくCとDが有利なんじゃないかと、勘が働くそうです。
そして、理屈としてCとDが有利だと理解する、つまりこの法則を知るのは80枚目くらいなんだそうです。
結構時間がかかるものですね。
ところが、アントニオ・ダマシオらの実験では、意外なことがわかりました。
彼らは、カードを引く人の体に特殊な機械をつけて、皮膚の通電性を測ってみました。
これは、ウソ発見器にも使われる原理で、心理状態が変化すると微量の汗をかきますので、電気が通りやすくなります。
なんと20枚目くらいの段階で、AとかBを選ぼうとすると、通電性に変化が現れたのです。
頭ではなんとも思っていなくても、体は危険を察知していたということです!
その後の研究では、脳の底部前頭前野に障害があると、このような変化は見られず、AとBを選び続けるそうです。
もしかしたら、この部位が「予感」の中枢なのかもしれませんね。
おそらく、原始生活を送っていた頃の私たちの遠い祖先は、図抜けた危険察知能力を持っていたのではないでしょうか。
アイオワ・ギャンブリング課題の通電性変化も、その名残なのかもしれませんね。
初めての方へ|研修を探す|講師紹介|よくある質問|会社案内|お知らせ|お問い合わせ|サイトのご利用について|個人情報保護方針
© FiveStars Academy Co., Ltd. All right reserved.