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5☆s 講師ブログ

IQ遺伝子

そもそも、IQ(知能指数)は遺伝で決定されるのでしょうか?
もしYESといわれると、なにか絶望的な気になりますよね。

プロミンの研究によれば、100%遺伝子が同じ一卵性双生児の場合、IQの相関は85%もあったそうです。
これが、遺伝子的には50%の相似性となる兄弟・姉妹では、相関は65%にまで落ちます。
遺伝的相似がもっと低くなる第二等級親族や第三等級親族になればなるほど、IQの相関はどんどん低くなります。

でも、ちょっと待ってください。
ここには落とし穴があります。

一卵性双生児というのは、ほとんど同じ環境で育っていますよね。
ということは、先天的な要素だけでなく、後天的な要素も同じということになってしまうのです。

結論から言うと、IQに関しては遺伝的要因は当然ありますが、本人の努力でカバーできる部分もかなりあるということになります。
澤口俊之氏によれば、遺伝は60%くらいで、環境の影響が40%もあるそうです。

と書いてしまうと、あまりに模範解答すぎて、今回のブログを期待して読んでいただいている方々からブーイングが出そうなので、もう少し見てみましょう。

昔から、知性に関する遺伝子は、性染色体のX染色体上にあるのではないかと言われてきました。
というのは、知的障がいは女性よりも男性に多いからです。

女性の場合は、性染色体はXXですから、もし異変が生じたとしても、もう1個のX染色体が補ってくれるので異常は発現しにくいはずです。
しかし、男性の場合は、XYの組み合わせですので、Y染色体は補うことができず、発現してしまう可能性が高いというわけです。

現在では研究が進み、知的障がいに関する遺伝子は325個ほど見つかっていますが、そのうち154個がX染色体上にあることが分かっています。

また、インスリン様成長因子2受容体(Igl2r)というのがありますが、この受容体の発現を遺伝的に決定している遺伝子が第6染色体の長腕部にあることがわかっており、IQ160以上の人たちにはこれに連鎖する遺伝子多型が見られるという報告があります。

天才と言われる人たちは、もしかしたらここのDNAが違っているかもしれません。
ということで、近いうちに天才の秘密が解き明かされるかもしれないのです。

えっ? そもそも凡人である私たちにとってはどうでもいいことだって?

わかりました。
次回は、IQを高くするには、どんな食事をとったらいいかというお話をしましょう。

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