株式会社ファイブスターズ アカデミー
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5年くらい前のことです。
夜のビジネス番組を見ていたとき、思わずフリーズしてしまうような事件が起きたのです。
二人の経済学者が討論をしていました。
ひとりは、私が、日本でもっとも優れた経済学者ではないかと思っている、学習院大学の岩田規久男氏です。
もうひとりも某大学の教授で、かつて官僚として為替相場を動かしていた人です。
岩田氏が、持ち前の量的緩和論を持ち出して、デフレ脱却のために日銀はもっと紙幣を印刷すべきと主張しました。
そして、もしそれでもインフレが起こらないなら、政府はそのお金で株式市場の株を買うべきと続けました。
それでもダメなら土地を買ってもいいとも。
もし政府がこのような行動に出れば、確実にインフレは起こるでしょう。
そのときです。
討論相手の教授は「日銀が紙幣を印刷するとして、その裏づけとなる資産はあるのですか?」と尋ねたのです。
私は、テレビの前でフリーズしてしまいました。
岩田氏も大変驚いて、大きく目を見開いたまま呆然としていました。
そもそも、日銀が紙幣を印刷するのに、裏づけとなる資産などあるわけがありません。
もし、日本がいまだに金本位制を採用しているのなら話は別ですが。
まさか、大学教授ともあろう人が、こんな基本的なことをご存知ないとは・・・・
しかもこの人は、大学教授に転身するまでは、日本の為替政策の中心的な存在だった人です。
「ミスター円」とも言われていました。
しかし、テレビを見ていると、現在でもこの手の発言をしている評論家や大学教授をときどき見かけます。
いくら言論の自由があるといっても、学問的に間違っていることは、他の学者がキチンと批判するべきではないでしょうか。
ところで、岩田氏のこの発言、今の日本にこそ必要な政策なのです。
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