株式会社ファイブスターズ アカデミー
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TV番組のドキュメンタリーなどを見ていると、年金生活の老人がよく取り上げられています。
そして、いつもその結論は、年金額はスズメの涙ほどでありとても満足な生活ができないという、日本の年金制度の貧困さを訴えるものです。
本当でしょうか。
本当に日本の年金制度は外国と比べて貧弱なのでしょうか。
ここに一冊の本があります。
原田泰・鈴木準著「人口減少社会は怖くない」(日本評論社)です。
この本には、2002~3年時点における、先進各国のモデル年金額の比較表が掲載されています。
でも、ちょっと待ってください!
そもそも各国の物価水準が異なるので、単純に比較はできませんよね。
ご安心ください。
経済学では、購買力平価という考え方をもって、それぞれの国の物価のデコボコをならしてしまう方法があるのです。
では、当時の為替レートを購買力平価で修正した、各国のモデル年金の月額を比較してみましょう。
まず、日本の場合、40年間厚生年金に加入した夫婦(妻は専業主婦)の例です。
夫婦の受取額は23万6000円となっています。
では他国はどうでしょう。
まずアメリカは夫婦で19万4000円です。
イギリスで、14万円弱、ドイツで11万円程度です。
あのスウェーデンでさえ、男性単身の場合は、16万円弱となっています。
いかがですか?
日本の年金水準は、世界最高水準なのです!
もちろん、役所から発表されている日本のモデル年金額が、現実より多少高めになっていることは否定できません。
しかし、それは他国も同じかもしれませんのでここでは考えないことにしましょう。
今日の結論はこうです。
世界一高齢化が進んでいる国で、しかもギネス級の速さで高齢化が進行している国で、世界最高水準の年金を支払うという制度は、どう考えても維持不可能ということです。
あ、それからもうひとつ。
TVや新聞報道に惑わされないで、キチンとした文献を当るということも大切な教訓のひとつですね。
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