株式会社ファイブスターズ アカデミー
まずはお気軽に
お問い合わせください。
03-6812-9618
まずはお気軽に
お問い合わせください。
03-6812-9618
以前、上げ潮派の話をしましたが、景気刺激のために財政出動を唱える政治家も目立ち始めました。
しかし、メディアは「ムダなパラマキ型の公共事業は悪である」という論調です。
すでにこのフログでお話しましたが、経済学的に見た場合、ムダな公共事業などはないのです。
なぜなら、ばらまいたお金が景気の呼び水となって、需要の4番バッターである「個人消費」を刺激するからです。
ところが、今の日本の深刻な問題は、公共事業が個人消費の呼び水にならないことです。
では、ばらまいたお金が景気の呼び水になるというメカニズムを、もう一度おさらいしましょう。
公共事業でばらまいたお金は、その何倍かの経済効果をもたらします。
それは「乗数効果」と呼ばれるものでしたね。
そして、何倍になるか、その乗数を決定するのは、限界消費性向とか限界貯蓄性向というものでした。
これは簡単に言うと、臨時ボーナスが手に入ったら、そのうちの何割を消費に遣い、何割を貯蓄に回すかという割合のことでした。
乗数は限界貯蓄性向の逆数で求められますから、貯蓄に回す割合が大きければ大きいほど乗数は小さくなり、経済効果は小さくなるということでしたね。
つまり、人々の節約意識が強ければ、公共事業は経済効果が小さいということです。
すなわち、経済対策としての公共事業が有効であるか否かは、私たちの消費行動がどうであるかに大いに関係しているのです。
たとえパラマキ型の公共事業であっても、私たちが節約せずにパンバンお金を遣うという消費態度であれば、絶大な効果があります。
現在のメディアの政策批判というものが、その辺までキチンと理解した上でのことなのかどうか、私ははなはだ疑問に思っています。
一度、テレビのニュースキャスターに、乗数効果の求め方をテストしてみたいとも思います。
なぜならこれは、マクロ経済学の基本中の基本なのですから。
思うに、決してやってはならない公共事業とは、たったひとつしかありません。
それは「戦争」です。
初めての方へ|研修を探す|講師紹介|よくある質問|会社案内|お知らせ|お問い合わせ|サイトのご利用について|個人情報保護方針
© FiveStars Academy Co., Ltd. All right reserved.