株式会社ファイブスターズ アカデミー
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前回までは、財布のヒモが固いことが不況の原因だと結論付けました。
では、どうすればいいのでしょうか。
その前に、なぜお金をジャブジャブにしても景気が良くならなかったのか考えましょう。
経済学のテキストでは、お金をジャブジャブにしただけでインフレが起こるとは考えていません。
もうひとつ「インフレ期待」というものが必要なのです。
”期待”というと誤解されやすいのですが、要するに「インフレ予測」ということです。
人々が「これからインフレになる」と予測することこそ、ジャブジャブ効果として金回りがよくなる条件なのです。
しかし、日銀はインフレターゲット政策を採用しなかったため、このインフレ期待を作り出せませんでした。
もっとはっきり言うと「デフレ期待」を払拭できなかったということです。
ところが、ここに来てガソリンを中心に食料品までがインフレ傾向にあります。
メディアでは、猛烈なインフレ反対報道がされていますが、これは正しい報道なのでしょうか。
もちろん便乗値上げは決していいことではありません。
しかし、今までの「とにかく値上げは許さない」という消費者意識こそが問題なのです。
私たちは、財布のヒモを固く締めるあまり、いつの間にか少しでも安いものを買い求めるようになりました。
これは、インフレ期待ではなく「デフレ期待」です。
この「デフレ期待」が、日本経済にいったい何をもたらしたのかを検証しましょう。
最近、バターが不足して値段が大幅に上がりました。
しかし、バター不足の真の原因は何でしょうか?
それは、今から数ヶ月前に酪農家の廃業が相次いだことです。
消費者が、乳製品の値上げを許さなかったために、彼らは廃業せざるを得なかったのです。
そして生き残った酪農家も、少しでも高く売れるチーズにシフトしたのです。
次に廃業の危機にあるのが、漁業です。
もし私たちが「魚の値上げは許さない」という姿勢を貫くなら、日本全国の漁業関係者は全員失業するでしょう。
現在多くの食品メーカーは、原材料費等の諸コストの値上がり分を消費者価格に転嫁できないという悩みを抱えています。
これが、メーカーの最大の悩みといってもいいでしょう。
私たち消費者が「とにかく値上げは許さない」という「デフレ期待」に固執すると、日本国内のほとんどの業者は廃業せざるを得なくなります。
これだけ多くの業者を犠牲にしてまで一生懸命節約して、果たして私たちは何を残すのでしょうか?
貯蓄でしょうか?
ちょっと待ってください!
日本の個人金融資産の保有額はすでに1500兆円以上に達し、人類史上始まって以来の「金持ち」国なのですよ。
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