株式会社ファイブスターズ アカデミー
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前回の話を振り返りましょう。
お金の量はかなりのジャブジャブなのに、なぜか景気は良くならないということでしたね。
今から5年ほど前のことになりますが、私はある金融機関のシンクタンクの会合に参加していました。
そこでは、景気分析についてチーフ・エコノミストが説明していました。
彼は、量的緩和によるインフレターゲット論には否定的な立場として知られていました。
すなわち「お金をジャブジャブにしても、実際に物価は上昇していないではないか」というのです。
そこで、質問タイムになった時に、私は持論をぶつけてみました。
まず、なぜ物価が上昇しないのかについては、こう説明がつきます。
MV=PTの左辺のMが上昇しても、Vが減少しているからではないでしょうか。
つまり、日銀が市場にどんなにジャブジャブのお金を供給しても、人々が財布のヒモを固く締めている間は景気は良くなりません。
相変わらずモノが売れないので、生産者側はさらに値段を下げざるを得ないのです。
もちろん私は経済学者ではないので、キチンとしたデータを根拠に述べたわけではありません。
よって、その場ではあっさり否定されてしまいました。
しかしその後、田中秀臣、野口旭、 若田部昌澄の各氏が執筆した 「エコノミスト・ミシュラン」(大田出版)という本でまったく同様の論が展開されていました。
そしてその数年後には、なんと植田和男氏が著した「ゼロ金利との闘い」(日本経済新聞社)で、そのことが明確に数値で検証されていたのです。
私の持論が、日本の一流の経済学者らによって証明されたわけですが、気分はあまり良くありませんでした。
なぜなら、その数年間、日本経済はムダに停滞していたわけですから。
結論を言いますね。
今日の景気の悪さは、貨幣速度(流通速度)が低迷していることが原因です。
もっと分かりやすく言いますね。
みんなが財布のヒモを固く締めすぎて、お金を遣わない事が原因なのです。
もしも、バブルの頃のようにお金が羽根が生えていたら、景気はとっくの昔によくなっていたはずです。
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