株式会社ファイブスターズ アカデミー
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今、サブプライムロームという彗星が世界中に脅威を与えています。
ドルは大幅に急落しました。
まるで、新ブレトンウッズ体制だとか、アメリカ新帝国主義といわれる体制に終わりを告げる鐘の音のようにも思えます。
しかし、私は、かつてレスター・C・サローが『知的資本主義』の中で言った言葉を思い出します。
いかなる国も永遠に貿易赤字を続けることはできない。
いずれドルは急落する。
しかし、ドルの急落は、彗星の衝突に酷似している。
衝突するのはアメリカだが、経済的打撃は他の国の方が大きい。
アメリカは貿易赤字がなくなるだけだが、世界は突如4500億ドルの需要を失う。
それはすなわち、900万人の雇用を失うことに他ならない。
そうなのです。
ドル急落で困るのはアメリカではありません。
彼らは消費を抑えて慎ましやかな生活をすればいいだけなのです。
問題は私たちです。
今でも慎ましやかな生活をしながら、他国の人が旺盛に消費してくれるおかけで生活費を得ている私たちです。
ドル安ということは、イコール円高です。
つまり外国に輸出している日本製品は、バカ高い値段で店頭に並ぶことになります。
ということは、アメリカでは日本製品は売れない状況になるということです。
では、私たちは、今度はいったいどこの国の人々の消費に期待すればいいのでしょうか。
そうではありません。
そもそも、自分たちの消費は切り詰めておいて、他の国の消費に期待するということ自体が誤りなのです。
高度成長期は、日本の国の人口も増えていたので、消費全体としては右肩上がりでした。
しかし、これからの日本はどんどん人口が減っていくのです。
自然体でいても、国全体の消費は右肩下がりなのです。
その上、みんなで節約・倹約に励んだらどうなるか、結果は明白です。
かつて深刻な不況に苦しんでいたトルコでは、町中のいたるところに「もっと消費を」というスローガンが掲げられていました。
なんでも政府が打ち出したキャンペーンだったそうです。
今、そんなキャンペーンをはったらメディアは一斉に攻撃するでしょう。
大変残念なことですが、経済学に関する知識水準という意味では、日本よりトルコの方がはるかに高いようですね。
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