株式会社ファイブスターズ アカデミー
まずはお気軽に
お問い合わせください。
03-6812-9618
まずはお気軽に
お問い合わせください。
03-6812-9618
前回、貯蓄超過という、ISバランスが崩れたケースをお話しました。
経済学の公式によれば、「民間貯蓄超過」の額は、「財政赤字」と「経常収支黒字」を足したものになります。
どういうことか解説しますね。
まず、「財政赤字」からです。
国としては、企業が設備投資をしないのであればますます景気は悪くなりますから、設備投資の動きを国が創らざるを得ません。
つまり、公共事業などの財政出動に踏み切らざるを得なくなるのです。
簡単に言うと、「投資」という資金需要を企業が担うか、それとも国が担うかということです。
ただ、国としても公共事業を起す財源がなければ、国債を発行して資金を集めざるを得ません。
一方銀行にとっては、貯蓄がダブついてしまったためお金が金庫に溜まっています。
そのまま置いておくわけにはいきませんから、企業貸付より低い利率でもいいから運用しなければなりません。
そこで、債券などを購入したいところですが、中でも最も安全な国債が無難でしょう。
ここで、両者の思惑は一致します。
このようなメカニズムで、財政赤字は拡大していくのです。
日本のメディアは、財政赤字がこんなに膨らんだのは国の責任であるとして批判していますが、もし民間の投資活動が活発だったらこんなことにはならなかったのです。
次回は、もうひとつの要因、『経常収支黒字』について解説しましょう。
初めての方へ|研修を探す|講師紹介|よくある質問|会社案内|お知らせ|お問い合わせ|サイトのご利用について|個人情報保護方針
© FiveStars Academy Co., Ltd. All right reserved.