株式会社ファイブスターズ アカデミー

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5☆s 講師ブログ

スピークイージー(2)

なぜ、カポネが警察署の近くのホテルを根城にできたかというと、それはシカゴがアメリカ屈指の腐敗した街だったからです。だから、エリオット・ネスのような賄賂を受け取らない奇特な警官、つまり「アンタッチャブル(手出しできない)」な人物が映画の題材になったりするのです。 1929年に起こったアメリカ・ギャング史上最も有名な事件、「聖バレンタインデーの虐殺」。ライバルのジョージ・モランの一味を、警官に変装したカポネの手下がマシンガンで撃ち殺した凄惨な事件です。 唯一生き残った犬が激しく吠えたため、不審に思って様子を見にきた近所の住人が、そこに転がっている7つの死体を発見します。この時、吠えた犬の名前は「…

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スピークイージー(1)

​アメリカにおけるウィスキーの歴史を語る時、絶対に避けて通れないのが「禁酒法」です。実は、この法律が成立した背景には戦争がありました。 アメリカに、ビール醸造の方法を持ち込んだのはドイツ系移民。醸造会社の経営者も、ほとんどがドイツ系でした。 ところが、その頃のアメリカ国内には、反ドイツ感情が渦巻いていました。1917年4月2日に招集された連邦議会で、対ドイツ戦線布告に関する審議が行われ、アメリカは正式に第一次世界大戦の参戦を決めます。 その議会に初めて提出されたのが、禁酒法案でした。憲法修正18条として正式に決定されるのは、その2年後の1919年1月。 飲用アルコールの醸造、販売、運搬、輸入…

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ピアノという名のリリシズム(4)

でも不可解なのは、このアルバムには、曰くつきの曲も収められていたことです。マイルスの取り巻きの一人で、フィラデルフィアの元バーテンダーの愛称を曲名にした、B♭のブルース≪フレディー・フリーローダー≫。 1959年春、『カインド・オブ・ブルー』のレコーディング・スタジオに入ったウィントン・ケリーは、かつてない屈辱感を味わいます。なんと、ピアノの前にはエヴァンスが座っているではありませんか。 マイルスは、なぜ二人のピアニストを用意したのでしょう?しかも、辞めた人間をわざわざ呼び戻してまで。 この時マイルスは、≪フレディー・フリーローダー≫だけをケリーに演奏させました。以来、エヴァンスはこの曲を弾…

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ピアノという名のリリシズム(3)

ネネットという若いウェイトレスとの運命的な出会いが、悲劇の始まりでした。エヴァンスは、それが「誠意」だと思ったのでしょう。10年間連れ添ったエレインに、正直に心情を打ち明けます。最初彼女は、冷静に受け止めているように見えたそうです。 しかしその直後、エヴァンスがツアーのためにニューヨークを離れるや否や、エレインは地下鉄に身を投じてしまいます。 その後ネネットと正式な結婚をしますが、その頃には彼の指は倍くらいの太さに膨れ上がり、隣の鍵盤を叩いてしまうこともしばしば。長年に渡り摂取した麻薬が、肝臓を蝕んでいました。 エヴァンスがピアノを弾く様子は異様なものでした。鍵盤に額を擦りつけんばかりに、深…

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ピアノという名のリリシズム(2)

そして、迎えた1961年6月25日の日曜日。エヴァンスの運命は、大きな転機を迎えることになります。「ヴィレッジ・ヴァンガード」で録音されたライヴが、その後のジャズ史を大きく変えてしまったのです。 とは言っても、所詮はピアノトリオ。エヴァンスの知名度が低かったこともあり、直前一週間の客の入りは惨憺たるものでした。加えて日曜は、もっとも客足が落ちる曜日。そこで、メンバー全員が知人や親戚に連絡を取り必死で集客を図ります。 しかし、アルバムに収録された疎らな拍手からは、結果があまり芳しいものではなかったことが窺えます。名盤と言われる割りには、食器やグラスが触れ合う音や、客の雑談や笑い声まで録音されて…

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ピアノという名のリリシズム(1)

「ミスター・バッジ、20ドル貸してくれませんか?」1938年に史上初のグランドスラムを達成した伝説のテニスプレーヤーで、熱烈なジャズファンでもあるドン・バッジが、「ヴィレッジ・ヴァンガード」でビル・エヴァンスに挨拶した時に返ってきた言葉です。 それがヘロインを買うための金であることは、ドンにもわかっていました。「これで足りるかい?」と20ドルを渡しながら、心の中で思います。「なんてことだ。悲しすぎる。ビルが弾く、あの、世にも美しい≪ア・チャイルド・イズ・ボーン≫がドラッグから生まれただって?」 黒ブチの眼鏡をかけ髪をキッチリ七三に分けた、一見エリート銀行マンのような風貌のジャズ・ピアニストが…

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円安でボロ儲け(4)

そんなに銀行の経営は危機的状況にあるのでしょうか。そこには、財務省のある事情が関係していました。 元財務官僚の高橋洋一によると、財務省が銀行に甘いのは、財務官僚の天下り先を確保するためだそうです。 外為特会に計上しているドル債の「保管料」を払ったり、日銀当座預金に対して巨額の利子を払って銀行を優遇するのは、すべて財務省の利益のためでした。そもそも、こんな巨額の“補助金”を貰っている業界なんて他のどこにもありません。 銀行にとっては住宅ローン金利が上がることで儲けが増え、さらに日銀から貰う「補助金」が増額されることで、ダブルで儲かります。 つまり、24年7月末の日銀の発表は、全て銀行を儲けさせ…

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円安でボロ儲け(3)

実は、円安で国がボロ儲けするタネは他にもあります。しかも、こちらは「金のなる木」。木の名前は「外国為替特別会計」といいます。略して「外為特会」。 後で詳しく解説しますが、財務省は円安を是正するために、外為特会を使って何回か覆面介入を行いました。でも、このような政府の介入は効果がないと指摘する人もいます。確かに、円キャリートレードが1日70兆円を超える日もある中で、政府の介入額は全体の1%にも満たないレヴェルです。 そういう意味では、政府が介入する効果は限定的なものと言わざるを得ません。しかし、別の意味で介入はどんどんやるべきです。 というのは、円高の時に買ったアメリカ国債を円安の時に売るわけ…

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円安でボロ儲け(2)

なぜ今回だけ、財務省はマスメディアを使って「7.6兆円の税収減」を大々的に喧伝したのでしょう。おかしな話です。 そもそも、減税すると確かに税収は減りますが、その一方で消費が増えることで経済は活性化し、法人税や消費税、消費税の税収が増えます。つまり、減税は税収にとって、マイナスとプラスの両方の面があるということです。 では、経済が活性化するメカニズムを見てみましょう。今、ある人が減税による臨時収入を使って、何か商品を買ったとしましょう。すると、その商品を売った人の収入が増えます。 次に、その収入が増えた人が何かを買うと、それはまた別の誰かの収入になります。 その人がまた何かを買うと・・・。この…

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漢字考_第12回「貫」

  新年、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 この年末年始は、久しぶりにゆっくり過ごすことができ、今までやろうと思ってできていなかったことを始めてみました。本を読んだり、運動したり。やってみると楽しいですね。 振り返ってみると、私は瞬発力があるタイプですので、やり始めるのは得意ですが、それをやり続けるのが不得手。そこに「忙しさ」が追加されて、結局やりたい事をやらずじまいなことが多かったと反省した次第です。 そこで、2025年はこの漢字にしてみました。「貫」(つらぬく) 自分がやりたいことを始めるだけでなく、それを「貫いていく」まずは読書と運動をこのまま…

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